医療機関では毎日多くの患者が診療を受けるために訪れます。患者を待たせることなくスムーズに会計を行うには、医療保険制度の仕組みを熟知していることや診療報酬作成の技術を持っていることが求められます。医療事務資格は、その知識やスキルを持っているかどうかを示すために必要なのです。
医療事務資格では、レセプトの作成の仕方が一番の肝となります。また、医療機関ならではの接遇や秘密保持のマナーなども学べます。これに付随してパソコンを使用できるスキルがあれば即戦力として働くことができるでしょう。医療事務スクールではこれらをすべて学べます。
メディカルクラークとも呼ばれる資格です。日本医療教育財団が提供しています。ポピュラーかつ古くから提供されている資格で、全国最大規模の試験であるということが一番の魅力です。実技に関する筆記科目と、医療事務知識に関する筆記科目があります。在宅受験という点もおすすめできるポイントです。
日本医療保険事務協会が提供する試験です。全国主要都市で年2回開催されます。試験会場への診療報酬点数表などの持ち込みは許可されているので、レセプトの実技なども取り組みやすいのではないでしょうか。スタンダードな資格なので、取得すれば医療機関からの信頼も得られやすい資格です。
医療福祉情報実務能力協会が提供しています。職業能力資格証明制度の一環で制定された資格で、医療実務士としてジョブカードに記載できる資格です。団体受験のみが認められているので、この資格を取得する場合は、専門学校や特定の通信講座を受講する必要があります。十分な実務教育が受けられるのでおすすめです。
医療秘書教育全国協議会が提供する資格です。全国で唯一の検定試験で、レセプトのオンライン請求ができることを示せる資格です。基本である医療事務資格を取得した後のアドバンス資格としてもおすすめです。実務には2級以上の取得がおすすめですが、専用のソフトが必要なので専門学校などで勉強することが推奨されています。
医療事務の資格は多岐にわたりますが、基本はどの資格でも内容はほぼ同じです。取得のしやすさはもちろん、学校等での受講のしやすさを考慮して取得すべき資格を検討しましょう。資格では、レセプト作成などの技術を習得することが肝要です。現状、手書きレセプトはほぼ存在しませんが、これを覚えなければ実務では通用しないのでどんどん練習をしていきましょう。